ETCコーポレートカードとは?利用するメリット・デメリットを徹底解説!

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「ETCコーポレートカードって何?」
「他のETCカードとどこが違うの?」
「どれくらいお得になるのかな?」

ETCコーポレートカードの利用を検討している方は、上記の疑問をお持ちではないでしょうか。

使い方次第でお得に高速道路を利用できると話題のETCコーポレートカード。

スムーズにETCレーンを通過できるだけでなく、時間帯割引に加えETCコーポレートカードの割引が受けられる嬉しいメリットがたくさんあります。

しかし、ETCコーポレートカードは、割引対象道路や高速利用額によってメリットが大きく変わる為、利用状況によってはせっかく付加されているメリットが得られなくなってしまうので注意が必要です。

法人・個人事業主向けの主なETCカードは、以下の3種類があります。

  • ETCコーポレートカード
  • 法人ETCカード
  • ETCカードが作成できる法人クレジットカード

各カードの特性を入手前に知っておいてから、自分に一番適した1枚を見つけることが大切です。

この記事では、ETCコーポレートカードを中心に特徴やメリット・デメリットをわかりやすく解説していきます。

高速道路料金をできる限り抑えたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください!

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ETCコーポレートカード

この記事の目次

ETCコーポレートカードとは?

「ETCコーポレートカード」とは、NEXCOが発行しているETCの利用を前提条件とした「大口・多頻度割引制度」を施行するために発行されたカードです。

大口・多頻度割引が唯一適用されているカードで、割引率が高いため経費削減が期待できます。

事業協同組合またはNEXCOを通じて申し込めます。

ここではETCコーポレートカードの特徴を紹介いたします。

高速道路を頻繁に利用する事業者向けETCカード

高速道路を頻繁に利用している事業者・個人事業主に向けて発行されているETCカード。

NEXCOが発行しているこのカードは、毎月利用額が5,000円を超えて大きくなるにつれて割引率が高くなっていきます。

そのため、運送業やタクシー運転手など頻繁に高速道路を毎日のように利用する事業者におすすめです。

クレジット機能がないため審査が通りやすい

ETCコーポレートカードには、一般的なETCカードに付いているクレジット機能が無いという特徴があります。

その為、借金の有無や返済能力などについてチェックする厳しいクレジット審査を受けなくて済むので、比較的審査に通りやすいというメリットがあります。

また、クレジット機能が付いていないため悪用されることが無いといった点も、ETCコーポレートカードの魅力とも言えるでしょう。

ETCカードの種類やコーポレートカードとの違い

ETCカードには複数の種類があり、一般的に「ETCカード」と名前がついているものはクレジットカード発行時に追加発行するタイプを指します。

他にも「法人ETCカード・ETCコーポレートカード」といったカードが存在します。

ここでは、クレジットカード付帯ETCカード・法人ETCカードの特徴と「ETCコーポレートカード」との違いについてご紹介します。

法人ETCカードの特徴

名前が示しているとおり法人向けのETCカードです。

法人名義(個人事業主も含む)で契約し、使用方法はクレジット付帯ETCカードと同じです。

利用額に応じポイントや割引が付与され、経費削減につながるといったメリットがあります。

また、法人ETCカードを複数の社員に配布して、全員の料金を会社の経費として一本化して支払うことができます。

さらに、個人で立て替えた場合の経費精算作業を簡略化することも可能です。

クレジットカード会社だけでなく、事業協同組合でも発行しています。

ETCのマイレージが貯まる

ETC利用料に伴ってポイントが貯まり、そのポイントが有料道路の通行料になって還元されるサービスが「ETCマイレージ」です。

航空会社が行っているマイレージサービスのETC版サービスと考えると、わかりやすいでしょう。

「ポイントが貯まる」というクレジットカードのポイントシステムと勘違いしがちですが、ETCマイレージは別ものです。

ただ、ETCマイレージを貯めるには、ETCマイレージ登録が必要です。

登録料は無料なので、ETCを導入した時に一緒に登録しておくとお得ですよ。

複数の社用車やレンタカーで使用可能

法人ETCカードは車載器と独立しているので、どの車の車載器でも使用可能なのです。

つまり、複数の社用車やレンタカー、他人の車でもお手持ちのETCカードが使えるのです。

特にレンタカーや社用車を利用するのであれば、法人ETCカードをおすすめします。

使用する車載器に挿すだけで利用できるので、レンタカーを借りる時にはETC車載器が搭載されているかどうかを確認すればOK。

また、法人ETCカードを使いまわすことでマイレージを貯められるため、貯まった分を通行料分へ変換して交通費削減ができるというメリットがあります。

普段高速道路をあまり使わないという方も、いざというときに備えて1枚作っておくのも得策でしょう。

一般的なクレジットカード付帯ETCカードの特徴

一般的なクレジットカード付帯ETCカードは、クレジットカード発行時に追加発行できるETCカードです。

クレジットカードを1枚発行すればETCカードも追加発行でき、有料道路の利用料金と、ショッピングの支払いの両方に使える便利なカードです。

ここでは、クレジットカード付帯ETCカードについての特徴について紹介していきます。

マイレージサービスのポイントが貯まる

「ETCマイレージサービス」に登録し、一般的なクレジットカード付帯ETCカードで通行料金を支払うと、その支払額に対してマイレージサービスのポイントが貯まります。

貯まったポイントは還元額に交換することで有料道路の通行料として利用可能なのでとてもお得です!

ショッピングとの併用で、クレジットカードとETCマイレージサービスの両方でポイントがもらえるメリットがあります。

提携会社の優待サービスを受けられる

クレジットカード付帯ETCカードは、クレジット会社が発行しているETCカードです。

マイレージが貯まる点は法人ETCカードと同じですが、発行元のクレジット会社が提携している旅行保険や優待価格で泊まれるなど優待サービスを受けられる大きなメリットがあります。

発行会社によって受けることができる特典や優待は異なるので、比較したうえで自分のニーズに合ったカードを選ぶのがよいでしょう。

ただし起業したばかりの個人事業主や法人は、信用力の点でクレジット審査に通らないこともあります。

業歴が少ない場合は、クレジット審査を必要としない法人ETCカードを選ぶことをオススメします。

ETCコーポレートカードのメリットは?

ETCコーポレートカードは、一般的なETCカードが持っていない魅力的なメリットがあるカードです。

カードを利用することによって生まれるメリットは、次の3つが挙げられます。

  1. 利用料金を抑えて経費削減
  2. 経理業務を簡易化しやすい
  3. クレジット審査が不要なので利用しやすい

ここではこの3つのメリットについて解説します。

利用料金を抑えて経費削減

ETCコーポレートカードの最も大きなメリットは、有料道路を利用する際の利用料金を抑えて経費削減ができるところです

同カードには「大口・多頻度割引制度」という一般的なETCカードには無い割引があります。

さらに平日朝夕割引などもあり、法人全体での利用額が大きい場合は10%以上割引になるといった経費削減効果は、決して小さいものではありません!

経理業務を簡易化しやすい

ETCコーポレートカードの自動精算機能により、従業員や個人が通行料金を立て替える必要がなくなります。

そのため、経費精算業務にかかる手間やコストが省けることで、経理の効率化・スリム化が実現できるのは大きなメリットです。

NEXCOや事業協同組合から発行されるETCコーポレートカードの利用明細書には、各車両の通行料金内訳や通行区間などが記載されています。

複数車両の利用状況を簡単に把握でき、経費が明確化されるため、税務署への申告もストレスフリーで進められるようになるでしょう。

クレジット審査が不要なので利用しやすい

クレジット審査不要で作れる点も、ETCコーポレートカードのメリットです。

クレジット審査が不要なのは、初めからETCコーポレートカードにクレジット機能がついていないからで、開業してまだ日が浅い法人・個人事業主でも利用しやすいという特徴があります。

ETCコーポレートカードは、経営の安定性が証明できれば発行されますが、申し込み時には各事業協同組合独自の審査が行われることもあるので事前に確認が必要です。

ETCコーポレートカードを利用する際の注意点とデメリット

ETCコーポレートカードの導入を検討中の方は、メリットだけに気を取られずデメリットも理解し、前もってチェックしておきましょう

ETCコーポレートカードを利用する際の注意点とデメリットには、以下5つがあります。

  1. 車1台に対して1枚のカードが必要
  2. 一部割引対象外の高速道路がある
  3. 利用違反には厳しいペナルティーが課せられる
  4. 申し込み時に保証金が必要
  5. ETC マイレージサービスに登録できない

それぞれ詳しく説明いたします。

車1台に対して1枚のカードが必要

ETCコーポレートカードが利用できるのは登録車両のみで、車1台に対して1枚のカードが必要となります

これは同カードが「車1台につき1枚ずつしか発行できない」「カードが登録車両と紐付けされているため別の事業車両に差し替えての利用が不可」であるためです。

登録車両以外の車両で使ったり、社外の人が使った場合、車両不一致となり本来受けられるはずの割引を受けることができなくなります。

さらに、悪質な違反であると判断された場合、1年以上の利用停止措置を受ける可能性もあるので注意してください。

また、カードを差し替えて使用することができないため、タクシー会社や運送業などの車両を多く利用している企業では、台数分のETCコーポレートカードの発行が必要になります

一部割引対象外の高速道路がある

ETCコーポレートカードの割引が適用されるのは、発行元であるNEXCO管理の高速道路や首都高速、阪神高速などのあらかじめ指定されている高速道路だけです。

つまりそれ以外の有料道路が対象外となるため、自分の利用頻度の高い高速道路が割引対象かどうかチェックしてからカード導入を決めるのが良いでしょう。

割引対象道路かどうか不明な場合は、NEXCOや事業協同組合に確認してみるのもひとつです。

規約違反には厳しいペナルティが課せられる

登録車両以外の使用や料金未納などの規約違反、または車両制限違反等の道交法違反などをしてしまうと、以下の厳しいペナルティが課せられるので注意が必要です。

  • 虚偽情報を使ったカード発行、割引停止中または利用停止中に違反した場合の全部割引停止
  • 車両の不一致や通行料金の不正行為、第三者へのカード貸与などをした場合の一部割引停止

どのような罰則が付くのかも詳しくチェックしておいた方がいいでしょう。

申し込み時に保証金が必要

ETCコーポレートカードは、申し込み時に保証金が必要となります。

これは、一般のクレジットカードを作る際の審査が無い代わりで、未払いリスク防止のための措置です。

NEXCOに申し込む場合は4か月分の利用金額に応じた保証金を申し込み時に支払うか、銀行や信用金庫等の金融機関に連帯保証を引き受けてもらうことにより、申し込みが可能になります。

仮に月利用額が10万円なら、4ヶ月分で40万円の保証金を支払う必要があります。

もし利用額が10万円未満の場合でも、最低10万円は必要とされているため、経費負担は少なくありません。

なお事業協同組合で申し込む方は、事業協同組合が保証を一部、または全部引き受けてくれる場合があります。

ETCマイレージサービスに登録できない

法人ETCカードや一般的なクレジットカード付帯ETCカードにはマイレージサービスがあります。

しかし「大口・多頻度割引制度」の適用を受けているETCコーポレートカードは「ETCマイレージサービス」に登録できません。

高速道路の使い方によっては、「ETCマイレージサービス」の方が得になるケースもあるので、事前にチェックしておくことをオススメします。

ETCコーポレートカードの割引率

「大口・多頻度割引」が適用されるETCコーポレートカードには様々な割引サービスがあり、ここでは以下の3つの割引を紹介します。

  1. 車両単位割引
  2. 時間帯割引
  3. 契約単位割引

なお「大口・多頻度割引」の車両単位割引10%拡充措置は、令和6年3月末までから令和7年3月末まで延長する旨の方針が国土交通省より示されています。

車両単位割引

車両1台につき1ヶ月の利用料金が割り引かれます。

下記のように、割引率は利用頻度に比例して高くなっていくので、高速道路を頻繁に利用する事業者・個人事業主にお得に設定されています

利用料金 割引率
5,000~10,000円 10%(20%)
10,000~30,000円 20%(30%)
30,000円以上 30%(40%)

※()はETC2.0を搭載した事業用車両の場合

時間帯割引

平日朝夕割引・深夜割引・休日割引といった時間帯割引は、ETCコーポレートカードであれば普通に使っているだけで割引が適用されるのでとてもお得です

時間帯を選んで利用することにより、効率よく経費節減ができます。

平日朝夕割引
  • 5~9回の利用で30%
  • 10回以上の利用で50%
深夜割引 午前0~4時の利用で30%
休日割引 土日祝は軽自動車・普通車・地方部限定で30%

契約単位割引

契約単位割引は、同一名義契約をしている全てのETCコーポレートカードの総額で計算されます。

割引計算はとても簡単で、カード1枚につき平均3万円以上の利用があり、複数カードの月総額500万円以上の利用で10%の割引となっています。

契約単位割引は数十台分のETCコーポレートカードを発行できる大手、またはETCコーポレートカードの契約者である協同組合に適用される割引サービスです。

組合に所属した場合は契約単位割引を受けられません
※いずれも割引対象の有料道路に限ります。

おすすめのETCコーポレートカードを紹介

NEXCO高速道路を毎月30,000円以上利用する方や、首都高速道路または阪神高速道路を毎月5,000円以上利用する方は、全国商工事業協同組合連合会でETCコーポレートカードを作ることをおすすめします。

ここからは「全国商工事業協同組合連合会」の特徴や、おすすめポイント・申し込み方を紹介していきます。

全国商工事業協同組合連合会の特徴

全商連の略称で知られている全国商工事業協同組合連合会は、小規模事業者で組織されている事業協同組合が加入する連合会です。

設立は2009年10月で、2024年現在は全国33事業協同組合が加盟しています。

また、加盟している各事業協同組合では、ETCカード事業、国際人材事業、燃料カード事業や、小規模事業者の事業運営に必要な共同購買・共同サービスを行ってます。

事業協同組合や小規模事業者のみで実現することが難しいサービスや事業のサポートをすることで、所属している中小企業の発展を支える役割を果たしているのです。

全国商工事業協同組合連合会のETCカードのおすすめポイント

全国商工事業協同組合連合会のETCカードは、以下の2種類から選択可能です。

  1. ETCカード単体の「法人ETCカード」
  2. NEXCOが発行する「ETCコーポレートカード」

特にETCコーポレートカードカードのおすすめポイントは、下記の割引や還元が受けられる点です。

  • ETCコーポレートカードの利用で最大割引率40%(※ETC2.0を搭載した事業用車両の場合
  • 圏央道をETC2.0車載器の利用で最大20%割引
  • 平日朝夕割引適用時間帯の利用や回数により最大50%割引

ETCコーポレートカードは、他のカードよりも割引率が高いという魅力があります。

また、条件を満たして運用すれば、現状よりも利用料金を抑えられることはほぼ間違いありません

全国商工事業協同組合連合会で申し込む方法

全国商工事業協同組合連合会(以下:全商連)でETCコーポレートカードを申し込む方法は以下の通りです。

①全商連の公式サイトトップページの「ETCカード申し込みはこちら」をクリック。

ETCカード申し込みはこちらをクリック

画像引用:全国商工事業協同組合連合会

②個人情報を入力して「送信」をクリック

個人情報を入力して「送信」をクリック

画像引用:全国商工事業協同組合連合会

③問い合わせ後、3営業日以内に連絡が来る

全商連でETCコーポレートカードを申し込めば、全商連が代理でNEXCOへの申込申請書類を作成してくれます。

また、NEXCOに直接申し込むと現金か銀行保証で支払保証が必要ですが、全商連経由で申し込むと保証金の金額や預け入れ方法について融通が利く場合が多々あるのでお得です。

「支払い保証がちょっと不安…。」という方は全商連経由の申し込みがおすすめです。

申し込みの際の諸費用は、発行・取り扱い手数料:629円/年、保守サービス料:500円/1枚です。

さらに詳しい情報は公式サイトから確認してみましょう。

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まとめ

今回はETCコーポレートカードの特徴や申し込み方法、カードのメリット・デメリットなどを紹介してきました。

導入を検討中の方は、最初にメリットとデメリットをしっかり留意し、自分の利用目的や用途に合っているのかどうかをチェックしながら検討することをおすすめします。

また、法人・個人事業主向けETCカードであるETCコーポレートカードや法人ETCカード、法人クレジットカードには、それぞれ異なる特徴があります。

ETCコーポレートカード以外のカードと比較しながら自分に一番合っているカードを見つけていくという方法も良いので、ぜひ試してみてくださいね!

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