借金の返済中にも過払い金請求はできる？デメリットも解説

過払い金請求は、借金返済で払い過ぎた利息を取り戻す手続きです。借金返済には、利息が発生します。

しかし返済真っ只中の状態でも、過払い金請求はできるのでしょうか？

もし過払い金請求ができたら、過払い金を借金の返済に回せるかもしれません。

本記事では、借金返済中の過払い金請求について詳しく解説していきます。

最後まで読めば「借金返済中でも過払い金請求できる？」「返済中の過払い金請求をするのは違法じゃない？」といった疑問はなくなるはずです。

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借金を返済中でも過払い金請求は可能

先に結論を申し上げると、借金を返済中でも過払い金請求はできます。

そもそも過払い金請求とは、「借金返済時に払い過ぎた利息を取り戻すこと」です。

• 過払い金請求･･･払い過ぎた利息を取り戻す
• 任意整理･･･将来利息をカットして借金を減額する
• 個人再生･･･裁判所に申し立てて借金を5分の１～10分の1に減額する
• 自己破産･･･裁判所に申し立てて借金を全額免除してもらう

上記からわかるように、過払い金と任意整理などの債務整理はまったく手続きが異なります。

しかし借金返済中に「過払い金だけ返してほしい！」と主張しても、貸金業者は納得しません。借金返済中の過払い金請求は、返済中の借金の清算も同時に行うことになります。

借金の清算が伴うため、ケースによっては完済後の過払い金請求に比べてデメリットが大きいです。

デメリットやメリットについては後述していきます。

返済中に過払い金請求をするデメリット

先にも述べたように返済中の過払い金請求は、デメリットが大きい場合もあります。後悔しないように、デメリットを理解したうえで手続きを進めましょう。

ブラックリストに載る可能性がある

完済後に過払い金請求をしても、ブラックリストに載ることはありません。しかし返済中の過払い金請求は、場合によってブラックリストに載ることがあります。

借金返済中に過払い金請求をするとき発生した過払い金はまず現在の借金の残額に充当され、余った過払い金について返還額の交渉をしていきます。

しかし発生した過払い金よりも借金の残額が多い場合、過払い金は取り戻せません。さらに借金を整理（債務整理）したことになるため、ブラックリストに載ってしまいます。

過払い金請求手続きを始める前には、専門家に「今過払い金請求をしてもブラックリストに載らないか」相談するようにしましょう。

返済中の過払い金請求はブラックリストに載る恐れがありますが、専門家に相談すれば簡単に回避できます。

請求先のカードが使用できなくなる

過払い金請求のデメリットは、ブラックリストの他に「社内ブラック」があります。社内ブラックは完済でも返済中でも関係なく、過払い金請求そのもののデメリットです。

社内ブラックになると、以下のようなことが起こります。

• 請求先やグループ会社のカードが使用できなくなる
• 請求先やグループ会社のカードやローンなどの新規契約ができない
• 請求先やグループ会社が保障会社になっている賃貸物件を契約できない

ただし、社内ブラックはあくまで請求先の貸金業者の判断によるものです。過払い金請求後でもグループ会社のカードやローンは問題なく使えたり、まれに社内ブラックにすらならなかったりといったケースもあります。

また日本には多くの金融機関があるので、社内ブラックになったとしても生活に大きな影響はないでしょう。

返済中に過払い金請求をするメリット

デメリットを先に知ると、過払い金請求への気持ちが後ろ向きになってしまったのではないでしょうか？

しかし過払い金請求は、デメリットよりもメリットの方がはるかに大きいです。それは「借金が残ってしまった場合」でも変わりません。

具体的に説明していきます。

完済の時期を早められる可能性がある

過払い金請求での一番のメリットは、お金が戻ってくることです。それ以上に返済中の過払い金請求は、借金完済の時期が早まるという大きなメリットがあります。

借金返済中に過払い金請求をすると、発生した過払い金はまず借金の残額に充当されます。過払い金で借金が減り、毎月の返済をスキップできるのです。

たとえば借金の残額が50万円あったとします。

過払い金が50万円以上発生すると借金は完済になり、貸金業者に1円も返済する必要がなくなります。

また発生した過払い金が30万円の場合でも借金は半分以下に減るので、確実に返済期間を早められるでしょう。

さらに返済中の過払い金請求で残った借金には、将来利息が付きません。返済金額がそのまま元金に充当されるので、今までよりも借金返済のペースが速くなる可能性があります。

毎月の返済額を減らすことができる

返済中の過払い金請求は、借金が残るケースがあります。厳密に言うと、借金が残ってしまう場合の手続きは過払い金請求ではなく「任意整理」です。

任意整理を行うと以下のようなメリットがあります。

• 将来利息がカットされる
• 借金の返済期間を3～5年に引き直す。

たとえば毎月15,000円返済中の過払い金請求をした結果、借金が20万円残ったとします。本来借金は利息がつくので、返済する金額は20万円より多くなります。

しかし任意整理の場合は将来利息がなくなるため、20万円返済すれば完済です。

また収入にもよりますが、毎月15,000円の支出は小さくありません。任意整理で支払い期間を3～5年に引き直せば、毎月約3,300～5,500円と返済の負担を軽減できます。

返済中の過払い金請求でおすすめの弁護士・司法書士事務所

返済中の過払い金請求を依頼する事務所選びのポイントは、3つです。

• 実績が豊富
• 相談料が無料
• 専門性が高い

実績の豊富さはその事務所がどれくらい過払い金請求に力を入れて取り組んでいるかがわかります。

また弁護士や司法書士に相談するには、通常5,000～10,000円ほどの相談料がかかります。借金返済中ならできるだけ費用は抑えたいですよね。相談料無料の事務所なら、ご自身が納得いくまで何度でも相談できます。

専門性の高さも重要です。弁護士や司法書士は業務範囲が広く、それぞれ得意分野があります。過払い金請求を専門にしていない事務所に依頼すると、手続きが遅いなどストレスを感じることも多いです。

ここでは「実績」「無料相談」「専門性」の3拍子を揃えたおすすめ事務所をご紹介していきます。

	実績	費用	専門性	対応地域
中央事務所	★★★ 実績多数	★★★ 相談料・ 着手金無料	★★★	全国対応 (全国に４支店)
東京ロータス法律事務所	★★★ 受任件数 7,000件以上	★★★ 相談料・ 着手金無料	★★★	全国対応 (本店は東京都)
ひばり法律事務所	★★★ ベテラン 弁護士	★★★ 相談料・ 着手金無料	★★★	全国対応 (本店は東京都)
アース法律事務所	★★★ 受任件数 3,500件以上	★★★ 初回相談・ 着手金無料	★★★	全国対応 (本店は東京都)
シン・イストワール 法律事務所	★★	★★★ 相談料・ 着手金無料	★★★	全国対応 (本店は東京都)

司法書士法人 中央事務所

中央事務所は東京・大阪・名古屋・福岡に拠点を置く司法書士事務所です。

過払い金請求や債務整理を専門に行っている事務所で、毎月相談10,000件以上受任件数は3,000件以上という豊富な実績があります。

過払い金請求は完済・返済中どちらの場合でも相談料・着手金無料で依頼できるので、「借金返済に手いっぱいで、依頼費用を用意できない」といった状況の人でも安心です。

＼過払い金請求ならおすすめ／

東京ロータス法律事務所

東京ロータス法律事務所は、東京に事務所のある弁護士事務所です。事務所設立当初から過払い金請求や債務整理の問題解決に力を入れており、豊富な実績があります。

弁護士事務所には珍しく土日祝も営業しており、相談対応時間は平日9時～20時、土日祝は9時～19時です。

また事務所から遠方に住んでいて出向くのが難しいという場合には、全国どこでも出張面談に対応してくれます。

事務所に行けない事情がある場合は、まずは電話やメールで相談してみましょう。

＼過払い金請求ならおすすめ／

ひばり法律事務所

ひばり法律事務所は、名村法律事務所が法人化した弁護士事務所です。個人事務所時代も合わせると、25年以上の実績があります。

営業時間は平日の10時～19時で、事前予約をすれば時間外でも相談可能です。相談料・着手金は無料なので、費用の心配なくすぐに依頼できます。

またひばり法律事務所には女性専用相談窓口があり、相談すればベテランの女性弁護士と女性相談員が問題解決まで寄り添ってくれます

＼過払い金請求ならおすすめ／

アース法律事務所

アース法律事務所は東京の港区になる弁護士事務所で、代表弁護士の河東弁護士が裁判官の経歴を持っていることでも有名です。

通常の営業時間は平日10時～19時ですが、メールや電話で予約すれば土日祝などの時間外にも無料相談に対応してくれます。

またアース法律事務所は、費用を分割で支払えます。返済中の過払い金請求をして借金が残ると任意整理になるため、過払い金請求よりも高い費用を支払わなければいけません。

しかし借金返済中だと、すぐにまとまった費用を用意するのは難しいです。アース法律事務所なら分割払いができるので、事務所費用の支払いで生活が苦しくなることはありません。

＼過払い金請求ならおすすめ／

シン・イストワール法律事務所

シン・イストワール法律事務所は、過払い金請求だけでなく、債務整理や闇金問題、養育費問題など幅広い借金問題に対応している弁護士事務所です。

年中無休で全国からの無料相談に対応しており、メールなら24時間いつでも受け付けています。

事務所の営業時間は9時～21時と他の弁護士事務所に比べて遅い時間まで営業しているので、仕事帰りなどでも事務所に訪問可能です。

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返済中でも過払い金請求ができる条件

過払い金請求は、借金をしていれば誰でもあるものではありません。過払い金請求が発生するのには、2つの条件があります。

• 2010年(平成22年)6月17日以前に借り入れをしていること
• 最後の取引から10年以内であること

2010年(平成22年)6月17日以前に借り入れをしていること

過払い金は「払い過ぎた利息」です。闇金でお金を借りでもしない限り、利息を払い過ぎることはありません。つまり決められた金利よりも、利息を多く取ることは法律違反になります。

以前は、上限金利を定める法律は2つありました。

上記のことから、多くの貸金業者が「利息制限法を超え出資法以下」の金利でお金を貸し付けていました。

「利息制限法を超え出資法以下」の金利で発生した利息が過払い金です。しかし2010年6月18日から出資法が改正され、上限金利が利息制限法と同じになりました。

法律同士の上限金利の差がなくなったことから、過払い金も発生しなくなったのです。過払い金が発生しているかどうかは、まず2010年6月17日以前の借入であることを確認しましょう。

最後の取引から10年以内であること

過払い金請求は、民法で認められている正当な権利です。民法には、ある権利が行使されないまま一定期間が過ぎた場合に権利が消滅する「消滅時効」があります。

過払い金請求も「請求する」という権利を行使しないまま一定期間放置しておくと、時効が成立して1円も取り戻せなくなってしまいます。

過払い金請求の時効は最後の取引（完済）から10年です。つまり毎月返済を続けている場合は最後の取引の日が更新されている状態なので、時効を心配する必要はないでしょう。

ただし2020年より民法が改正になり、2020年4月以降に最後の取引がある場合は条件が追加になりました。

• 最後の取引から10年
• 過払い金があると知ってから5年

つまり借金返済中でも過払い金調査をして「過払い金がある」と知った場合、その日から5年で時効を迎えてしまいます。

過払い金請求を検討しているなら、早めに手続きしましょう。

まとめ

借金の返済中にも過払い金が請求できるか、について解説しましたがいかがでしたでしょうか？

借金返済中でも過払い金請求は可能です。しかし発生する過払い金が少ないと、借金が残ってしまう可能性があります。

借金が残ってしまった場合過払い金は戻ってきませんが、借金が減ったり毎月の返済額が少なくなったりとメリットは大きいです。

過払い金請求をするべきか迷ったら、まずは専門家に相談してみましょう。

	実績	費用	専門性	対応地域
中央事務所	★★★ 実績多数	★★★ 相談料・ 着手金無料	★★★	全国対応 (全国に４支店)
東京ロータス法律事務所	★★★ 受任件数 7,000件以上	★★★ 相談料・ 着手金無料	★★★	全国対応 (本店は東京都)
ひばり法律事務所	★★★ ベテラン 弁護士	★★★ 相談料・ 着手金無料	★★★	全国対応 (本店は東京都)
アース法律事務所	★★★ 受任件数 3,500件以上	★★★ 初回相談・ 着手金無料	★★★	全国対応 (本店は東京都)
シン・イストワール 法律事務所	★★	★★★ 相談料・ 着手金無料	★★★	全国対応 (本店は東京都)