過払い金とは？デメリットや発生条件をわかりやすく解説

過払い金請求はテレビやラジオ、インターネット上に多くの弁護士事務所や司法書士事務所の広告があるため、「知っている」という方も多いはずです。

しかし「過払い金って何？」「現金が戻ってくるなんて話がうますぎるのでは？」といった疑問も多いのではないでしょうか。

今回は過払い金について、発生条件や過払い金請求のデメリットなどを詳しく解説していきます。

過払い金請求が気になっているからはぜひ最後までご覧ください。

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過払い金とは何か？

過払い金とは「払い過ぎた利息」のことです。

借金をすると必ず利息がつき、元金の返済と一緒に利息も払っていきます。しかし現在金融機関に借金をしても、利息を払い過ぎるということはありません。

ではなぜ利息の払い過ぎが起きたのでしょうか？

かつて利息の取り決めには、利息制限法と出資法という2つの法律がありました。

上記からわかるように、利息制限法は上限金利が低く罰則がないです。一方出資法は上限金利が高く、刑事罰に処せられます。

つまりお金を貸す側からすると、利息制限法より高く出資法より低い金利で貸し付けるのがもっとも儲かる方法です。

この利息制限法と出資法の間の金利が「グレーゾーン金利」といわれ、過払い金として取り戻せるお金になります。

なぜグレーゾーン金利が過払い金として取り戻せるかは、後述していきます。

過払い金発生の例

過払い金は借り入れた金額が多いほど、借り入れた期間が長いほど多く発生します。

過払い金がなぜ取り戻せるかはのちほどご説明しますが、過払い金が発生する例を一つご紹介しましょう。

利息は以下の式で計算できます。

元金 × 金利 ÷ 365 × 利用日数

過払い金の計算式は（元金 × グレーゾーン金利 ÷ 365 × 利用日数）ー（元金 × 利息制限法の金利 ÷ 365 × 利用日数）です。

たとえば20万円を29.2%で借入れ、10年で完済したときの過払い金を計算してみましょう。

（100万円 × 29.2% ÷ 365 × 3650日）ー（100万円 × 15% ÷ 365 × 3650日）

=2,920,000円 ー 1,499,999円

＝約142万円

元金よりも多くの過払い金が発生することがわかります。

過払い金の発生条件

過払い金は借金をしている方なら誰でもあるわけではなく、発生するには条件があります。

過払い金が発生する条件は大きく2つです。

• 2010年6月17日以前に借り入れを開始した
• 借金を完済してから10年以内である

ご自身があてはまっているか、チェックしてみましょう。

2010年6月17日以前に借り入れを開始した

2010年6月17日までに借入れをしていると、過払い金が発生する可能性があります。

そもそも過払い金請求が盛んになったのは、2006年1月に最高裁で「法定利息の上限を超えた貸し付けは無効」と判断されたことからです。

その後空前の過払い金請求ブームとなりましたが、2010年6月18日から出資法が改正されて上限金利が利息制限法と同じ20%になりました。

つまり2010年6月18日からは法律上出資法と利息制限法の間のグレーゾーン金利がなくなり、過払い金も発生しなくなったのです。

借金をしていたことがあるもしくは借金返済中の方は、まず借入れをはじめた時期がいつなのか確認してみてください。

2010年6月17日以前なら、過払い金を取り戻せるチャンスです。

借金を完済してから10年以内である

過払い金請求は、法律で認められた当然の権利です。法律で認められているので、「払ったお金を取り返すのは気が引ける」など、尻込みする必要はありません。

反対に過払い金請求が気になるなら、早めに専門家へ相談することをオススメします。なぜなら過払い金請求には時効があるからです。

過払い金請求の権利を認めているのは民法で、民法での権利行使の時効は10年と定められています。

そのため過払い金も民法に従って、10年を過ぎると請求できなくなります。

たとえば100万円や200万円の高額の過払い金が発生していたとしても、10年を過ぎてしまうと1円も取り戻せません。過去にお金を借りた記憶があるなら、専門家に相談してみましょう。

過払い金請求のデメリット

払い過ぎたお金を取り戻せる面で非常にうれしい過払い金請求ですが、デメリットも存在します。

• ブラックリストに載る可能性がある
• 満額返還されるとは限らない

デメリットも理解したうえで、手続きを始めるようにしましょう。

ブラックリストに載る可能性がある

借金返済中でも過払い金請求手続は可能です。しかし、場合によってはブラックリストに載ってしまうことがあります。

発生した過払い金よりも借金の残額が多い場合、手続きは過払い金請求ではなく「任意整理」になってしまいます。

• 過払い金請求･･･払い過ぎた利息を取り戻す手続き
• 任意整理･･･借金の減額をする債務整理の一つ

任意整理は債務整理になるので、ブラックリストに載ることになります。

借金の返済中でブラックリストに載らずに過払い金請求ができるかの判断は難しいので、弁護士や司法書士に相談して手続きを進めるようにしましょう。

満額返還されるとは限らない

過払い金は発生した金額満額が返還されるとは限りません。実際に返還される過払い金の金額は、請求先の貸金業者の経営状態などに左右されます。

一部の貸金業者の過払い金の返還率と経営状態をまとめました。

経営状態が良好な業者は、裁判を起こせば100％取り戻せます。しかしネットカードやクラヴィスように、すでに倒産して過払い金が取り戻せない業者もあります。

CFJは経営状態が不安定なため、裁判をしても満額取り戻すのは難しいです。

また現在経営状態が良好でも、悪化してしまうと過払い金が取り戻せなくなるかもしれません。過払い金請求を検討しているなら早めに行動を起こしましょう。

過払い金請求のメリット

デメリットを見ると、過払い金請求に不安を感じたのではないでしょうか。しかし過払い金請求はメリットのほうがはるかに大きいです。

• 払い過ぎた利息が戻る可能性がある
• 完済後ならブラックリストに載ることなく請求が可能
• 裁判なしで借金整理ができる

払い過ぎた利息が戻る可能性がある

繰り返しになりますが、過払い金請求をすれば払い過ぎた利息が戻ってくる可能性があります。

戻ってきたお金はご自身の物なので、どのように使うかは自由です。生活費に充てることもできますし、ローンがあれば返済に充てることもできるでしょう。

あなたの生活の役に立つこと間違いありません。

過払い金がどのくらい戻ってくるかは、「いつから借りているか」「いくら借りたか」で大きく変わってくるので、まずは弁護士や司法書士に相談してみましょう。

完済後ならブラックリストに載ることなく請求が可能

完済後の過払い金請求は、ブラックリストに載らずに手続きできます。ブラックリストに載ると、クレジットカードやローンの利用ができなくなるため、いざというときに不便です。

完済後の過払い金請求はそのようなリスクが一切ないため、気軽に手続きできます。

ただし完済後の過払い金請求でも、手続きの対象にした貸金業者の「社内ブラック」になる恐れがあります。

社内ブラックになると以下のようなことが起こります。

• 手続きの対象にした貸金業者のカードが利用できなくなる
• 手続きの対象にした貸金業者のローン審査に通りにくくなる
• 手続の対象にした貸金業者で新規カードが作れなくなる

不安に感じるかもしれませんが、日本には金融機関がたくさんあります。手続きの対象にしなかった業者を利用すれば問題なく生活できるでしょう。

裁判なしで借金整理ができる

デメリットでは、返済中の借金がある状態での過払い金請求は「任意整理」になる恐れがあるとご紹介しました。

任意整理をすると、ブラックリストに載るのがデメリットです。しかしブラックリストに載るのは永遠ではありません。完済してから5年後にはまた元通りの生活に戻ります。

また任意整理をすれば、確実に借金を減らせます。

任意整理は債務整理のなかでも、唯一裁判所を通さずにできる手続きです。裁判所に提出する書類を準備したり裁判官との面談をしたりする必要がないため、比較的短期間で手続きが済ませられます。

借金が減額されれば毎月の返済も楽になるはずです。経済的にゆとりが出れば、借金で苦しかった生活を立て直していけるでしょう。

過払い金請求でおすすめの事務所

司法書士法人 中央事務所

中央事務所は、2017年に創業した過払い金請求や債務整理といった借金問題に特化した司法書士事務所です。

100名以上の司法書士が借金問題に向き合い解決しています。比較的新しい事務所ですが毎月10,000件以上の相談があるほど、借金でお悩みの方の注目を集めているほどです。

過払い金請求だけでなく債務整理も相談料・着手金が無料なので、依頼する前にお金が必要になることはありません。

「依頼したくてもまとまったお金が用意できない」といった方でも非常に相談しやすいです。

中央事務所の口コミ

中央事務所へ寄せられている口コミには以下のような内容がよく見られました。

• 相談して損はない
• 手続き中不安なことはなかった
• 事務所選びに実績や知名度も大事

【質問】

中央事務所を使ったことある人いますか？

CMでよく見かけるので相談しようかと迷っています。

実際にお金が戻ってきた方、是非回答してください。

【回答】

去年中央事務所を使いましたが、よかったですよ。

昔いくつかカードローンなどしてて自分に過払い金があるのかもよく分かってなかったんですが、その有無から調べてもらいました。結局2社で過払い金があり、その両方で返金してもらえました。相談して損はないと思います。

引用元：知恵袋

【質問】

中央事務所は怪しいですか？

過払い金請求でどこの事務所に頼もうか迷っています。

カードローンの過払い金の返還請求をしたいです。ネット上の口コミはどこの事務所も賛否両論であまり参考になりませんでしたが、知人が実際に中央事務所に頼んで問題なく利用できたと言っていたので、中央事務所が気になっています。

どの事務所も「怪しい」という口コミを見かけますし、実際に請求できるのなら問題ありません。ただ、こういった手続きは全く初めてなので、他にも利用した方の意見をお聞きしたいです。よろしくお願いします。

【回答】

私も親の請求を手伝い、中央事務所に依頼しました。

ちゃんと過払い金を取り戻せましたし、手続き中、不安になるようなこともなかったです。

怪しいとかの悪評は業界特有のようですね。

有名な事務所は変なことをするとすぐ公になるので、違法なことはしないと思います。逆に、最初無名な事務所に相談したのですが、慣れていないような感じがして、そっちの方が不安でした。

有名さや実績はある意味大事なのかもしれませんね！

引用元：知恵袋

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ひばり法律事務所

ひばり法律事務所は、平成19年に設立した名村法律事務所が令和2年に法人化した弁護士事務所です。

債務整理や過払い金請求に特化しており、個人事務所時代から25年以上の豊富な実績があります。

ひばり法律事務所の大きな強みは、女性専用窓口があることです。女性専用無料相談のメールフォームに必要事項を入力して送信すると、メールや電話で女性担当者から折り返しの連絡がきます。

女性には「男性には借金の理由を理解してもらえないかもしれない」「男性と話すのは苦手」といった女性特有のお悩みを抱えている方には、ベテランの女性弁護士と女性相談員が問題解決までしっかりサポートしてくれます。

ひばり法律事務所の口コミ

ひばり法律事務所には、以下のような口コミが多く見られました。

• 他の事務所で断られた案件も対応してくれる
• 親身に話しを聞いてもらえて安心できる
• 依頼への対応が早い

一度途中で解任された免責不許可事由ありの自己破産をお願いしました。
１件目はおすすめサイトに出てくるような大手法律事務所でした。そこでは担当の事務員の方も言っていることがコロコロ変ったり、費用に関しても事務員さんの目測で決めている感じで弁護士は全く自分の情報を理解していない状態でした。
（弁護士さんは複数の依頼者を担当しているため、債務整理は基本的に担当の事務員さんとのやり取りがメインになると思います。）

ここに依頼してからの担当事務員さんは小屋さんでしたが、しっかりと担当弁護士の落合先生と情報を共有して頂き、費用やどのように進めていくかの方針も双方にしっかりと説明していただけました。前任の事務所よりも2/3程の費用で、準備する書類のことも丁寧に教えてくださいました。また、電話した際のレスポンスもとても早く、ここに依頼してからはトントン拍子で整理が進んでいき、準備していただいた書類もとても見やすく、わかりやすいと管財人の先生も褒めていました。
最初からここに依頼しておけば良かったです。

厳しいことを言われることもあると思いますが、その分親身に相談に乗っていただいているということだと思います。

ひばり法律事務所さんに依頼して本当に良かったです。ありがとうございました。
もう二度と利用しません！笑

引用元：Google

他の法律事務所に相談したところ無理だと言われ断られたこちらのひばり法律事務所さんに相談したところ力になれると親身に話を聞いていただきました。本当に感謝しています。ありがとうございました。

引用元：Google

＼過払い金請求ならおすすめ／

東京ロータス法律事務所

東京ロータス法律事務所は、東京都台東区に事務所を構える法律事務所です。事務所設立当初から過払い金請求や債務整理の解決に力を入れており、とても豊富な実績があります。

弁護士事務所の受付時間は平日9時～18時が多いので、平日に仕事がある人はなかなか相談できません。しかし東京ロータス法律事務所の相談受付時間は、平日は10時～20時、土日祝日でも10時～19時です。

弁護士への相談を希望している方には、非常に相談しやすい事務所です。もちろん相談は無料でできます。また事務所は東京に1か所ですが、遠方にお住いの方には出張面談にも対応しています。

東京ロータス法律事務所の口コミ

東京ロータス法律事務所に寄せられている口コミは、以下のような内容が見られました。

• 何度も無料で相談にのってくれる
• 親身になってアドバイスしてもらえた

【質問】

東京ロータス法律事務所は無料で借金問題の相談をしてもらえますか？

相談前に事前に準備しといたほうがいいものを教えてください。どんなことを聞かれますか？

買い物でローンを組んでしまったのをきっかけに、今300万近く借金があります。

【回答】

何度でも無料で相談にのってくれますよ。

まず、相談する前に、

何社から借金があるのか？

借金の総額はいくらあるのか？

借金返済を続けている期間は？

このへんは、自分でも把握しておきましょう。

借金契約書・取引明細書をできる限り準備しましょう。請求書や領収書、受領書でも構いません。

もしも、書類が残っていなかったり、具体的な数字がわからなくても確認手段はあるので大丈夫ですが、あれば手元に用意しておいたほうがスムーズです。

あと、債務（借金）の理由とかも聞かれると思いまうが、正直に話したほうがスムーズに書類の作成が進みます。

特に、自己破産・個人再生に関しては債務（借金）の理由が重要視されますので、隠さずに正直に話したほうがいいです。

嘘をつくと訴訟に発展した場合、不利になるケースもありますから。

とにかく早く相談したほうがいいです。

あとに伸ばすメリットはありません。

引用元：知恵袋

夫婦で破産申立てを依頼しました。

いつも私達夫婦に寄り添って下さり、またアドバイスして頂き心から感謝しています。

書類集め等色々大変でしたが、思い切って相談して本当に良かったです。

毎月の支払いに苦しんでいた頃が嘘のように、穏やかな気持ちで過ごせる日を迎えられたのは、先生やスタッフの皆様のおかげです。

ロータス様には感謝しても仕切れません。

こんな私達夫婦の感謝の想いを口コミで皆さんに読んで頂けるなら嬉しく思います。

引用元：Google

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過払い金にまつわるよくある質問

過払い金が発生するのは消費者金融だけ？

過払い金が発生するのは、消費者金融だけではありません。

先述したとおり、過払い金の発生する可能性のある条件は2つです。

• 2010年6月17日以前に借り入れをしている
• 完済して10年経っていない

もう少し厳密に申し上げると、グレーゾーン金利で借り入れをして、完済後10年経っていなければ過払い金が発生します。

つまり条件にあてはまっていれば、消費者金融以外からの借り入れでも過払い金請求は可能です。

ただし個人間でのお金の貸し借りの場合、過払い金は発生しませんのでご注意ください。

クレジットカードの利用で過払い金は発生する？

過払い金発生の条件にあてはまっていれば、クレジットカードの利用でも過払い金は発生します。

クレジットカードには、2つの利用方法があります。

クレジットカードで過払い金請求の対象になるのは、キャッシング枠の利用のみです。

ショッピング枠も分割払いで利用すると手数料が発生しますが、割賦販売法という法律で定められています。

過払い金は「利息制限法の金利よりも高い金利で払い過ぎた利息」なので、ショッピング枠をどんなに利用しても、過払い金は発生しません。

リボ払いは過払い金の対象になる？

リボ払いというお買い物をした支払いの分割払い方式の一つとして思い浮かべる方も多いでしょう。

「クレジットカードの利用で過払い金は発生する？」で回答したとおり、ショッピング枠でのリボ払いに過払い金は発生しません。

しかし実はクレジットカードのキャッシング枠にもリボ払いはあります。キャッシング枠のリボ払いも過払い金が発生する条件にあてはまっていれば、過払い金は発生します。

しかしリボ払い専用カードといったリボ払いの認知度が上がってきたのは2010年代のため、実際に「リボ払いで過払い金が発生する」という方は少ないかもしれません。

過払い金で迷ったらまずは専門家に無料相談がおすすめ

「過払い金って本当に発生するの？」「私のケースでも過払い金はある？」過払い金が気になる方にとって疑問や不安は尽きないことでしょう。

しかしご自身で考えていても、過払い金の悩みは解決しません。あれこれ迷っているうちに、時効になってしまったらもったいないですよね。

過払い金請求をするかどうか迷っているなら、まずは専門家に無料相談をしてみましょう。

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記事まとめ

過払い金について解説してまいりましたが、いかがでしたでしょうか？

【過払い金が発生する条件】

• グレーゾーン金利で借り入れをしていること
• 完済して10年経っていないこと
• 過払い金請求をする会社が倒産していないこと

条件にあてはまっていたとしても、何もしなければいつか過払い金は取り戻せなくなってしまいます。

お金が戻ってくるチャンスを逃さないためにも、早めに弁護士や司法書士に無料相談してみてください。