借金の返済に困って任意整理を検討している方は少なくないでしょう。その一方で、どの事務所に任意整理を依頼するにしても、決して費用は安いといえません。
借金の返済にさえ厳しい状況だと、1円でも惜しくなってしまいますよね。「なんとか自分で任意整理できないかな」と考えるのは当然です。
本記事では任意整理を自分でする方法や流れなどについて詳しく解説していきます。
最後まで読んで「自分で任意整理はどうやるの?」「自力の任意整理で気を付けることはある?」といった疑問を解消しましょう。
任意整理は自分で交渉できる?
結論として、任意整理は自分で手続きできます。任意整理を自分でする最大のメリットは2つです。
- 手続きにかかる費用が少ない
- 手続きがどのように進んでいるのか、問い合わせなくてもわかる
任意整理は専門家に依頼するケースが多いです。しかし、依頼しなければ専門家に支払う着手金や基本報酬、減額報酬といった費用を払わなくて済みます。
また任意整理は裁判所を通さずに貸金業者と任意で交渉して和解する手続きです。専門家を挟まずに自分で直接交渉すれば、「今どういう状況なのか」リアルタイムでわかります。
ただし、任意整理の手続きは簡単とは言い難く、自分で一度始めた交渉がうまく進まない場合に、専門家に引き継いでもらうのも難しいでしょう。自分で任意整理を始めるか、専門家に任せるかは慎重に検討しましょう。
また、債務整理が得意な専門家を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
任意整理を自分でするときの流れ
自分で任意整理をするときの流れは、大きくわけて4ステップです。
- 取引履歴の開示を要求する
- 引き直し計算をする
- 借入先と交渉する
- 合意書の作成をおこなう
流れがわかれば、自分でする任意整理が具体的にイメージできるはずです。
詳しく説明していきます。
取引履歴の開示を要求する
まずは取引履歴の開示請求をしましょう。取引履歴とは「貸金業者との取引の記録」のことです。
取引履歴は任意整理をする貸金業者ごとに請求する必要があります。また貸金業者によって請求方法が異なるので注意しましょう。
【業者別:取引履歴の請求方法】
貸金業者 | 請求方法 |
---|---|
アコム | インターネット、店頭受け取り、電話 |
レイク | 電話、郵送 |
プロミス | 電話、FAX、郵送 |
アイフル | 電話、メール |
ニコス | 電話 |
オリコ | 店頭受け取り、電話 |
セディナ | 電話 |
取引履歴の開示は1~2か月といわれていますが、専門家でない個人が請求すると通常よりも時間がかかる恐れがあります。
また貸金業者の嫌がらせで、開示されないという悪質なケースもあるようです。目安の期間を過ぎても開示されない場合は、専門家に相談するようにしましょう。
引き直し計算をする
取引履歴を手に入れたら、引き直し計算をします。引き直し計算とは「今の利息制限法にのっとった金利で利息を計算し直す作業」です。
引き直し計算をして「本来返済すべき借金の金額」を明確にします。
利息の計算式:利息=残元金×利率÷年間日数×日数
たとえば100万円を利率15%で借り、200日後に返済した場合の利息を計算してみましょう。
100万円×15%÷365日✕200日=82,192円 利息は82,192円です。
また計算が難しいという場合は、インターネット上にExcelの計算ツールがあります。計算ツールに以下を入力していけば残元金や過払い金などが自動的に計算されるので、一つ一つ計算するよりも効率的です。
- 返済日
- 借入金額
- 利率
- 借り入れ日数
- 利息
- 未払利息
しかし、引き直し計算には、途中で完済しているケースやショッピング枠とキャッシング枠で相殺があるケースなど、データ入力だけでは解決できない問題もあります。
判断を誤ると貸金業者とトラブルになる恐れもあるので、専門家への相談を検討してください。
借入先と交渉する
引き直し計算ができたら、現在の正確な借金の残額をもとに毎月の返済額や返済可能な分割回数を考えましょう。
こちらの言い分があやふやでは、貸金業者側も話しを聞いてくれません。
任意整理は通常は「将来利息をカットして3~5年で支払っていくようにする手続き」です。
たとえば残額が100万円なら、毎月20,000円ずつ50回分割といった具体的かつ現実的な和解案を提案できるようにしましょう。
和解案が決まったら、貸金業者へ書面にして送ります。書面が届いたころを見計らって貸金業者に連絡、交渉開始です。
しかし、交渉は専門家でも簡単ではありません。個人で交渉した場合、専門家よりも悪い条件になってしまう可能性があります。
また、交渉の相手が専門家でないと、なかなか相手にしてくれない貸金業者もあります。何度も連絡を取り粘り強く交渉していきましょう。
合意書の作成をおこなう
交渉が成立したら、和解書を作成します。和解書とは「お互いが話し合いに合意したことを証明する書面」です。
【和解書に書かれている内容】
- 確定した借金額
- 返済期間
- 毎月の返済金額
- 振込先
- 返済が遅れた場合の期限の利益の喪失約款
- 清算条項
任意整理の場合、たいていは貸金業者側が和解書を作成します。和解書が送られてきたら、返済が遅れたときのペナルティなどよく確認してから署名・捺印をしましょう。
【和解が完成するまで】
- 貸金業者の署名捺印の入った和解書が2枚送られてくる(債務者用と貸金業者用)
- 2枚の和解書に署名・捺印をする
- 署名・捺印をした和解書のうち1枚を貸金業者に送る(貸金業者用)
和解後は和解書に書かれた内容のとおりに返済を進めていきましょう。
任意整理を自分でするときの注意点
任意整理を自分ですると、専門家に依頼した場合と異なるリスクが存在します。
- 督促はストップしない
- 交渉に時間がかかる
- 過払い金を見落とす可能性がある
回避するのは難しいですが、リスクへの心構えができるはずです。
督促はストップしない
任意整理をすると「貸金業者からの督促が止まる」と聞いたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
任意整理で督促が止まるのは、専門家に依頼したときのみです。専門家に依頼すると、貸金業者に「依頼を受けたので、連絡は事務所にして欲しい」といった内容の書面を送ります。
連絡先が専門家になるので、貸金業者からの督促が個人にこなくなるのです。
一方個人で任意整理を行う場合は貸金業者の連絡を代わりに受けてくれるところがないので、督促は止まりません。
自分で任意整理をするときは「和解が成立するまで」督促が続くと理解しておきましょう。
交渉に時間がかかる
任意整理の交渉は専門家でも難しく、知識や交渉術、貸金業者ごとの情報が必要です。自分で交渉する場合は、専門家に依頼しているときよりも和解まで時間がかかります。
たとえば専門家なら即座にわかる書類でも個人だと調べなければわからず、交渉を中断することになるでしょう。
また貸金業者ごとに、和解に応じる基準には特徴があります。何も知らずにこちら側の和解案を伝えても応じてもらえず、交渉を何度も繰り返すかもしれません。
交渉を何度も繰り返すとどんどん不利になり、提案した条件よりも悪条件で和解しなければならない恐れもあります。
交渉に時間がかかることは、和解に不利になると知っておきましょう。
過払い金を見落とす可能性がある
引き直し計算で過払い金が発生していれば請求できますが、計算や判断のミスによって「過払い金はない」と勘違いしてしまうこともあります。
貸金業者は、借金の金額が少なく計算されている場合は指摘するでしょう。
しかし発生しているはずの過払い金を「ない」と判断していることに関して、親切に「過払い金がありますよ」とは言ってくれません。
過払い金に気づかないまま和解をしてしまうと、支払う必要のない借金を返済していく羽目になります。また和解をしてから気付いても、過払い金は取り戻せません。
過払い金請求に慣れている専門家なら、そのようなミスを心配する必要はないです。引き直し計算が心配なら、専門家への依頼をおすすめします。
任意整理でまよったらまずは無料相談
実績 | 費用 | 専門性 | 対応地域 | |
中央事務所 | ★★★ 大手で 実績多数 | ★★★ 相談・ 着手金無料 | ★★★ | 全国対応 |
東京ロータス法律事務所 | ★★★ 受任件数 7,000件超 | ★★ 相談無料 | ★★★ | 全国対応 |
ひばり法律事務所 | ★★★ ベテラン 弁護士在籍 | ★★ 相談無料 | ★★★ | 全国対応 |
永田町事務所 | ★★★ | ★★ 初回相談 無料 | ★★★ | 全国対応 |
中央事務所
中央事務所は東京・大阪・名古屋・福岡に拠点を置く司法書士事務所です。過払い金や債務整理に特化しており、約100名の借金問題専門の司法書士が在籍しています。
毎月の相談実績が3,000件以上と、借金問題でお悩みの方からの信頼が厚い事務所です。
相談は電話なら7時~24時、メールなら24時間どちらも年中無休で対応。家事や仕事で日中忙しいという方でも、ご自身のご都合のいい時間に相談しやすいです。
中央事務所は過払い金請求だけでなく、債務整理も初期費用0円で依頼できます。任意整理を検討中の方の中には、事務所費用が壁になって「自分で手続きできる方法はないか」お考えの方も多いでしょう。
中央事務所ならお金の心配をしなくても、すぐに依頼可能です。問題解決のためにまずは相談してみましょう。
おすすめポイント
- 約100名の借金問題専門の司法書士が在籍
- 初期費用無料で依頼可能
法人名 | 司法書士法人 中央事務所 |
---|---|
代表者 | 代表司法書士 田中秀平(東京司法書士会) |
本店所在地 | 東京本店/東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビルディング9階 |
対応エリア | 全国 |
電話番号 | 0120-10-10-10 |
受付時間 | 7:00~24:00 年中無休 ※メールは24時間対応 |
費用 | <<相談料>> 相談料は無料! <<過払い金の請求>> 相談・着手金 0円、成功報酬は要問合せ <<任意整理、個人再生、自己破産>> 相談・着手金 0円、成功報酬は要問合せ |
ホーム ページ | https://10-10-10.jp/ |
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東京ロータス法律事務所
東京ロータス法律事務所は東京台東区にある弁護士事務所です。個人事務所時代から合わせると、約10年で8,000件以上の相談実績と30,000件以上の解決実績があります。
ロータスのローは英語で法律の「law」、タスは助けるの「助」を組み合わせた造語です。
平日は10時~20時土日祝でも10時~19時で全国の債務整理の相談に対応しています。
事務所から遠方にお住まいの場合はメールや電話での相談の後に、弁護士が近くまで出張して直接詳しく相談にのってくれます。
担当してくれる弁護士との相性を見てから依頼できるのでとても安心です。
おすすめポイント
- 8,000件以上の相談実績と30,000件以上の解決実績
- 出張相談に対応
法人名 | 弁護士法人 東京ロータス法律事務所 |
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代表者 | 代表弁護士 永安優人(東京弁護士会) |
本店所在地 | 東京都台東区東上野1丁目13番2号廣丸ビル1-2階 |
対応エリア | 全国 |
電話番号 | 0120-698-011 |
受付時間 | 平日10:00~20:00 土日祝:10:00~19:00 |
費用 | ◆相談 無料 ◆過払い金請求 着手金 0円、成功報酬 は回収額額の22% ◆任意整理: 着手金 22,000円/1社、報酬金 22,000円/1社。 減額報酬10%、経費 5,500円/1社 ◆個人再生 着手金 330,000円、報酬金 330,000円、ほか ◆自己破産 着手金 220,000円、報酬金 220,000円、ほか |
ホームページ | https://tokyo-lawtas.com/lp2/ |
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東京ロータス法律事務所 に相談してみるひばり法律事務所
債務整理を中心業務として取り組んでおり、個人事務所時代から15年以上と実績が大変豊富です。
営業時間は平日10時~19時ですが、事前に問い合わせをしておけば土日など時間外での相談もできます。面談を大切にしている事務所なので、出張面談も可能です。
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法人名 | 弁護士法人 ひばり法律事務所 |
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本店所在地 | 東京都墨田区江東橋4丁目22-4 第一東永ビル6階 |
対応エリア | 全国 |
電話番号 | 0120-794-920 |
受付時間 | 平日10:00~19:00 土日の相談も対応可(予約制) |
相談料 | 無料 |
着手金 | 過払い金請求:着手金0円、報酬金 回収金額の22% 任意整理:着手金 22,000円/1社、報酬金22,000円/1社、減額報酬10%、諸経費 個人再生:着手金 330,000円~、報酬金 220,000円~、諸経費 自己破産:着手金 220,000円~、報酬金 220,000円~、諸経費 |
ホームページ | https://hibari-law.net/lp2/0120794920/ |
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ひばり法律事務所 に相談してみるアース法律事務所
アース法律事務所は、元裁判官の経歴を持つ弁護士が在籍していることで有名な弁護士事務所です。
任意整理は、状況によっては訴訟など裁判所と関わらなくてはいけないケースもあります。裁判所の対応の仕方を熟知している弁護士に依頼できるのは大変心強いです。
アース法律事務所は借金問題だけでなく、離婚や相続、交通事故など借金の原因になった問題にも対応しています。
アース法律事務所に相談すれば、借金問題と一緒に借金の原因の問題も解決可能です。
おすすめポイント
- 元裁判官の弁護士が代表を務める弁護士事務所
- 離婚や相続、交通事故など債務整理以外の業務も対応
事務所名 | 弁護士法人 アース法律事務所 |
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所在地 | 〒105-0004 東京都港区新橋2-12-5 池伝ビル5階 |
弁護士数 | 4名 |
電話番号 | フリーダイヤル:0120-816-132 |
受付時間 | 10時~19時 事前に相談すれば、夜間土日祝も対応可能 |
取扱い業務 | 債務整理、詐欺被害、不動産問題、 労働問題、相続・遺言・遺産分割協議、交通事故など |
費用 | 相談は無料 過払い金:要問合せ 任意整理:着手金 22,000円~、過払金返還報酬金 返還額の20%〜、減額報酬金 減額した金額の10%、解決報酬金 1社22,000円 個人再生 :着手金 330,000円~、報酬金220,000円(税込)~ 自己破産:着手金 330,000円~、報酬金110,000円 |
ホームページ | https://earth-lawoffice.net/lp2/ |
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アース法律事務所 に相談してみる専門家に依頼するメリット
任意整理を専門家に依頼すると事務所費用がかかります。費用がかかったとしても、専門家に頼んだ場合のメリットのほうが圧倒的に大きいと言えます。
【専門家に任意整理を依頼するメリット】
- 貸金業者からの督促がストップする
- 引き直し計算が早くて確実
- 個人で交渉するより有利な条件で和解できる
- 交渉から和解までの期間が短い
- 任意整理が難しいときでも最適な解決方法を提案してくれる
- 任意整理後に返済が難しくなったときでも相談できる
専門家に依頼すれば、スムーズかつ確実に任意整理が進みます。また任意整理の実績が豊富な事務所であれば、依頼者に有利な条件で和解することも可能です。
また任意整理をした後に病気やケガをしてしまい、返済できなくなる恐れもあります。
任意整理を依頼した専門家に相談すれば、貸金業者に返済を待ってもらったり和解を結び直したりするなど様々な方法でフォローしてくれるはずです。
記事まとめ
任意整理は自分で交渉できるか、について解説してまいりましたがいかがでしたでしょうか?
任意整理は専門家に依頼せずに自分で手続きが可能です。
ただし個人で手続きすると、貸金業者に相手にしてもらえなかったり不利な条件で和解することになったりする恐れがあります。
また貸金業者からの督促が止まらないため、精神的な負担を抱えたまま手続きを進めなくてはいけません。
スムーズかつ確実に任意整理するなら、専門家に依頼するのが一番です。手続き後に安心して返済を続けるためにも、まずは無料相談をしてみましょう。
実績 | 費用 | 専門性 | 対応地域 | |
中央事務所 | ★★★ 大手で 実績多数 | ★★★ 相談・ 着手金無料 | ★★★ | 全国対応 |
東京ロータス法律事務所 | ★★★ 受任件数 7,000件超 | ★★ 相談無料 | ★★★ | 全国対応 |
ひばり法律事務所 | ★★★ ベテラン 弁護士在籍 | ★★ 相談無料 | ★★★ | 全国対応 |
永田町事務所 | ★★★ | ★★ 初回相談 無料 | ★★★ | 全国対応 |