任意整理をして後悔した人はいる?体験談を紹介

任意整理をして後悔した人はいる?体験談を紹介債務整理

任意整理に成功すれば、借金の返済額が減るので生活が楽になるはずです。

みどり法務事務所が2023年に行った「任意整理経験者へのアンケート調査」によると、「任意整理をして後悔した」という回答は対象者の2割と少ない結果でした。

しかし「後悔した」という意見は、見過ごせないですよね。場合によってはご自身が「後悔」のケースにあてはまってしまうかもしれません。

本記事では任意整理の後悔について詳しく解説していきます。最後まで読めば「任意整理しても大丈夫?」「任意整理で後悔しない方法は?」といった疑問は解消されるでしょう。

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任意整理をして後悔した人の体験談

「任意整理での後悔」は任意整理のリスクともいえます。まずは任意整理で後悔したというリアルな体験談をチェックしてみましょう。

任意整理をしても支払いが厳しい

任意整理は、通常減額した借金の残額を3~5年で返済していきます。そのため借金の金額によっては、毎月の金額が大きく継続した返済が難しい場合もあるようです。

僕の場合任意整理してからも返済回数などの関係で1ヶ月の支払額は変わらなかったので継続して支払いに困ってました。 支払い悩んでる時点で支払能力無いんだと自覚したので自己破産に移行しましたよ。個人的には任意整理は時間稼ぎにしかならなく、最初から自己破産してればと後悔してます

引用元:X(旧Twitter)

👩任意整理をし返済中で先月が金銭的に厳しく10月分の返済ができず

11月に2ヶ月分の返済不可も出来ません😢

1ヶ月分であれば、遅れても一括請求にはならないと伺いました。

来月に2ヶ月まとめて返済も厳しい状況ですが1ヶ月遅れを数ヶ月続けるということは出来ないですか?

引用元:X(旧Twitter)

任意整理しなくても借金返済できた

任意整理は借金の金額が大きいほど効果が高いです。「何とかまだ返済できている」金額なら、やらないに越したことはありません。

また事務所に支払う費用は、多くの事務所で借金の金額ではなく「1社あたり○○円」と決められています。

つまり数社に分けて少額の借金を重ねている場合、効果の低い任意整理を高額の費用で依頼することになりかねません。

任意整理は後悔してるのだ……。無職になったときに母イさんに自分でなんとかしろって言われてそれしか思い付かなかったのだ。今思えばそんなに大金じゃなかったし、滞納しつつ返した方が確実によかったのだ……。

引用元:X(旧Twitter)

弁護士・司法書士の費用が高かった

任意整理にかかる費用は、事務所によって異なります。また任意整理は手続き完了後から事務所に支払代行を依頼していると、思わぬ費用がかかってしまうこともあるようです。

【質問】

杉山事務所にて任意整理していただき返済中です。昨年残金の問い合わせをした所、意外と減っていないと感じました。完済まで3年から5年とのことでしたが払い始めて2年半で200万ほど支払っています。

借金自体は200万ほどでしたが残金が半分以上残っています。完済した際連絡くれると言っていましたが返済計画書がないので本当に終わりがくるのか不安です。完済された方にお聞きしたいのですが、どのようなお取り引きでしたか?完済証明書のようなものが届くのでしょうか?よろしくお願いいたします。

引用元:知恵袋

【回答】

私も杉山事務所に任意整理を依頼しました。

最初は言われるままに毎月支払をしていましたが、結局支払総額と最終支払月が分からなかった(全く説明がなかった)ので、各債権者との示談書を送ってもらいました。(示談内容を知らせないないなんて今考えればおかしいと思っています。)

今、後悔していることなどは、

➀杉山事務所の費用は着手金と成功報酬などと併せてとても高額でした。

➁毎月の手数料も法外に高い(100円の手数料で済むものを1500円取ります)ので毎月自分で債権者に直接返済することをお勧めします。(示談書を取り寄せれば分かります。)

⇒任せっぱなしでは全容が見えません。

※とにかく、「全部任せて大丈夫」といいながら必要以上の費用がかかったと後悔しています。

引用元:知恵袋

弁護士・司法書士と相性が合わなかった

任意整理は手続きをすべて弁護士や司法書士に任せなくてはいけません。

依頼後に口コミが悪い事務所だと知ったり、はじめと言っていることが変わったりするような事務所だと不安を感じてしまい、依頼したことを後悔することになるでしょう。

【質問】

只今ホームロイヤーズ(旧)で任意整理中です。

最近気が付いたのですが、名前が変わり評判等を見てみると…あまり良い事が書いてません…。

「失敗した!」と思いました。

今更ですが、ホームロイヤーズで契約した以上、他の法律事務所に移る事はできないですよね…?

引用元:知恵袋

【回答】

今の弁護士との契約は、委任契約(民法643条)です。

委任契約の委任者は、「いつでも」その契約を解除できます(651条1項)。

ただし、報酬を受けるために弁護士も委任契約を締結してますので、

受けられるはずだった報酬分を損害賠償として請求されるかと思います(651条2項参照)。

契約する際に、中途解約についての説明等(又は書類)があれば、それに従うものと考えられます。

この点を考慮し、いくらか損失を被ってもなお、他の弁護士にしたい、

ということでしたら、別にできますよ。

引用元:知恵袋

【質問】

弁護士に依頼した債務整理について

2年くらい前に、借金で弁護士に依頼し任意整理しました。

業者から開示された履歴で計算したら、過払いが発生していると業者があると弁護士に言われました。

ですが、その1年後に弁護士に電話して聞いてみると、過払いが発生していると言っていた業者が10万円の返済で和解となった

と言われました。せめて0円和解になっていて欲しかったんですが・・。

なんでこのような結果になってしまったのでしょうか?

この弁護士とは2年くらい付き合いあるのですが、1度も私に連絡してきませんでした。

私から電話で連絡しても、いつも対応するのは事務員の方です。親身に対応してくれず、いつも無愛想上から目線です。

もうすぐ、すべて終わりそうですが、費用を誤魔化されて多く取られていないか不安になってきました。

こういう事は誰に相談すれば良いのでしょうか?

引用元:知恵袋

【回答】

二年ほど前でしたらそれほど本人請求も多くなかったころですから仕方ないにしても、自分自身が何の努力もせず知識もなしに安易に丸投げするとよくこういうトラブルとなります。弁護士依頼で一番よくあるトラブルです。弁護士といえど専門分野があり債務整理に詳しく人とそうではない人がいます。人選を誤ったのでは・・・いきなりきつい事言ってごめんなさい

(中略)

質問者様もそれなりに知識がなければ弁護士は仮にもプロですから「けむに巻かれる」事は必死です。

前置きが長くなりましたが誰に相談したらいいかということですが自分で詳しくなるかまた当たり外れがわからない違う弁護士、書士に再度相談するしかありません。もちろん依頼した弁護士にちゃんと説明してもらってからということが前提ですが・・・

ちなみに弁護士を介しての和解でもまた裁判所の決定がある特定調停でも過払い金が発生しているなら取り返す方法はあります。ただし一旦和解となっているややこしい案件に受任してくれるかどうかはわかりませんし、まして残債10万と過払い金との差額という少ない金額の案件となるため報酬も少なく「うまみ」がないと思って受任してくれない可能性があります。

もし不当な和解であった場合。費用面を考えて泣き寝入りするか自分で詳しくなり自分でやるかまともな弁護士に当たることを祈りながら相談に行くか三択するしかありません

引用元:知恵袋

任意整理がおすすめなケース

任意整理はご自身の状況やタイミングを間違えると、後悔する原因になります。以下のようなケースの場合、任意整理は高い効果を発揮するでしょう。

  • 催告状が届いている
  • 借金返済のために借金をしている
  • 財産を失わず借金を減らしたい

催告状が届いている

貸金業者から催告状が届いているなら、任意整理を検討したほうがいいでしょう。

催告状は、借金の返済を滞納し続けていると届く督促の書面です。催告状には「〇月〇日までに△△円を支払ってください」と書かれています。

内容だけ見ると「督促状と変わらないのでは?」と思うかもしれません。しかし、催告状は督促状よりもかなり深刻な状態です。

催告状が届いた後放置すると、3つの問題がうまれます。

  1. 借金を一括請求、遅延損害金も請求される
  2. 裁判所から支払い督促や訴状が送られてくる
  3. 預金や不動産、自動車、給与などが差し押さえられる

しかし、催告状が届いても、すぐに返済できるお金が用意できるとは限りません。支払える見込みがないときは、すぐに専門家に任意整理を依頼しましょう。

借金返済のために借金をしている

借金返済のために他からお金を借りていたら、借金は膨らんでいく一方です。

たとえばA社から借りた100万円(年利15%)を1年後にB社から借りて一括返済するには、115万円必要です。さらにB社の115万円を1年後に一括返済するためには、132万円借りなければいけません。

ABCD・・・
100万円115万円約132万円約152万円・・・

反対にお金が借りられるのは年収の3分の1までと決まっています。仮に年収500万円でも限度額は約170万円です。

例のような返済方法だとあっという間にお金が借りられなくなってしまい、返済不可能になるでしょう。

借金返済のために借金をしても、状況は悪化していくだけです。一日も早く任意整理を検討してください。

財産を失わず借金を減らしたい

任意整理が他の債務整理と大きく違うのは、財産を返済に充てなくていい点です。家族がいると、家や車など失うと困る財産も多いでしょう。

たとえば自己破産をすると、借金が免除される代わりに20万円以上の財産は処分されてしまいます。

【自己破産で処分される可能性の高い財産】

  • 土地
  • 99万円を超える現金
  • 自動車
  • マイホーム
  • 有価証券
  • 貴金属・ブランド品
  • 生命保険や個人年金の解約返戻金

ただし車のローンなどで完済まで名義が貸金業者になっている場合、任意整理でも物品を引き上げられてしまう恐れがあります。

しかし任意整理は整理できる貸金業者を選べます。物品の名義になっている貸金業者を整理する対象から外せば、財産を失う心配はありません。

専門家に相談して、どの業者を整理すべきかアドバイスを受けましょう。

任意整理後に後悔しないために

任意整理は一度手続きを終えてしまうと、取り消しは困難です。手続きが始まってから後悔しないために、最初に3つのことを確認しておきましょう。

  • 数年間ローンを組む予定がないか確認する
  • 任意整理をするクレジットカードの支払いを切り替えておく
  • 依頼する専門家をしっかり検討する

数年間ローンを組む予定がないか確認する

「任意整理をするとブラックリストに載る」とよくいわれる通り、一定期間生活に様々な影響があります。

もっとも大きな影響は以下の4つです。

  • ローンが組めなくなる
  • ローンの保証人になれなくなる
  • クレジットカードが作れなくなる
  • クレジットカードが利用できなくなる

任意整理でブラックリストに載る期間は「任意整理〜債務完済後5年が経過するまで」です。返済中もブラックリストに載るため、ブラックリストに載っている期間の長さは8年~10年ほどになるでしょう。

任意整理をするなら、ブラックリスト期間に住宅や車などをローンで購入する予定はないか考えましょう。

またブラックリスト期間中は、学資ローンを組んだり奨学金の保証人になったりもできなくなります。家族への影響が大きいときの任意整理は慎重に検討しましょう。

任意整理をするクレジットカードの支払いを切り替えておく

任意整理をする前に、定期的に引き落としされるお金の支払い方法を見直すようにしましょう。任意整理の対象にするクレジットカードは強制解約になります。

もし強制解約になるカードで生活費などの定期的な支払いを行っていると、支払いができず任意整理中に滞納状態に陥ります。

定期的な支払いは以下のようなものがあるはずです。

  • 水道・電気・ガス
  • 家賃
  • 携帯電話・インターネット・Wi-Fi
  • サブスク代

滞納扱いになると、「延滞利息の発生」「ライフラインの停止」「強制解約」といったリスクがあります。

任意整理をするカードで引き落としを行っているときは、任意整理をする前に以下のような支払い方法に変更しておきましょう。

  • 銀行口座引き落とし
  • 納付書支払い
  • デビットカード
  • 家族名義のクレジットカードの家族カード

依頼する専門家をしっかり検討する

任意整理が成功するか否かは、専門家選びにかかっています。専門家を選ぶ際にチェックすべきポイントは3つです。

  • 実績の豊富な事務所:難易度の高い案件でも失敗しない
  • 借金問題に特化している事務所:手続きがスムーズ
  • 相性のいい事務所:手続きを安心して任せられる

借金で苦しい状態だと「どこでもいいから助けて欲しい!」と思いがちですが、いくつかの事務所に相談して比較検討するようにしましょう。

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司法書士法人永田町事務所は、信頼できる法務パートナーとして、皆様の法的問題解決を全力でサポートします。ぜひ、安心してご相談ください。

記事まとめ

任意整理での後悔について解説してまいりましたが、いかがでしたでしょうか?

任意整理をして後悔した、という方はごく一部です。後悔しないためには、専門家に相談し、「任意整理すべきか」「どの業者をすべきか」などしっかり相談するようにしましょう。

また失敗しない任意整理を行うには、事務所選びが重要です。

  • 実績の豊富な事務所
  • 借金問題に特化している事務所
  • 相性のいい事務所

3つのポイントに該当している事務所を見つけて、任意整理を依頼しましょう。

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