過払い金の無料相談をしました。
過払い金がある可能性は高いという返答でした。
これは期待しちゃっていいのでしょうか?
それとも可能性なので期待するのはまだ早いですか?
過払い金請求は、貸金業者が利息制限法を超過した金利で貸付けを行っていた場合、その差額を返還請求する制度です。過払い金請求をすることで、借金が減額されたり、手元にお金が戻ってきたりする可能性があります。
しかし、過払い金請求が必ずしも成功するわけではありません。知恵袋には、過払い金請求をしても戻ってこなかったという相談が多数投稿されています。
そこで、今回は過払い金が戻ってこない知恵袋のケースを解説します。過払い金請求を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
はじめに
過払い金請求とは何か
過払い金請求とは、貸金業者が法律で定められた金利を超えて利息を請求していた場合、その差額を返還請求する制度です。
利息制限法は、お金を貸す際に守らなければならない金利の上限を定めた法律です。貸金業者が利息制限法を超える金利で貸付けを行っていた場合は、その差額を払い過ぎた利息として返還する必要があります。
過払い金請求をすることで、借金が減額されたり、手元にお金が戻ってきたりする可能性があります。
過払い金が戻ってこないケースとは
しかし、借り入れをしていた人であれば、必ず過払い金が返ってくるわけではありません。
過払い金が返ってこないケースもあります。
例えば、過払い金請求の期限は、基本的に最後に取引した日から10年です。2020年4月1日以降に完済した場合は、最後に取引した日から10年、または過払い金を請求できることを知ってから5年が時効となります。これらの年数を経過すると、過払い金請求をすることができなくなってしまいます。
主に過払い金が返ってこないのは以下のようなケースです。
- 消滅時効が成立している
- 貸金業者が倒産している
- 過払い金が発生していない
- 2008年以降に借り入れをした
- 過払い金の請求をしても返還されない
- ショッピングを利用していた場合は対象外(借金またはキャッシングは対象)
- 銀行や信用金庫からの借り入れは対象外(消費者金融とクレジット会社は対象)
- カーローン、住宅ローン、ショッピングローンなどは対象外
- 過払い金よりも返還手続きの費用のほうが高いと手元に残らない
ほとんどの人が対象外?
過払い金請求は、2007年以前に借り入れをしていることが条件なので、過払い金の対象者は年々減少しています。
例えばアコムでは、全盛期の2010年は年間14万件の過払い金が返還されていたのに対し、2023年には年間約2万件まで減少しました。
過払い金のCM多いですが、 過去の利用歴があってもほとんどの人って対象外ですよね? 詳しく忘れましたけど条件厳しい釣りだった気がする。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12252289897
今となっては該当する人はかなりレアなのは確かです。「過払い金が戻ってこない」という経験をする方も多くいることでしょう。
どんなケースで「過払い金が返ってこない」のでしょうか?
過払い金が戻ってこない知恵袋のケース
それでは、具体的に知恵袋での過払い金が戻ってこない経験を紹介・解説していきます。
ケース1:消滅時効が成立している
まずは時効が成立してしまったケースです。
過払い金について 40年前12回分割払い(当時クレカはもってなかった)で健康器具をかったのですが、たぶんかなり高い金利だったと思います もう書類は残っていません 過払い金の対象でしょうか?
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12270093292
金利を覚えていないことや、書類が残っていないことは問題ではありません。
最終返済日から10年経過で時効ですので、請求をしたとしても、過払い金は戻ってこないでしょう。
このケースで戻ってこない理由は以下の通りです。
【戻ってこない】
・最終返済から10年以上経過している
・ショッピングの可能性がある
ケース2:貸金業者が倒産している
Q.過払い金は相手方が倒産していても請求できますか?
A. 相手がどのような状況かにもよります。
一言で倒産といっても色々な状況があります。
2回目の不渡りを出して、銀行取引停止処分を受けた状況なのか、裁判所に法的整理手続き(会社更生法や民事再生法による)を申立てした状況なのか、破産手続きを進めているのか、債務を放り出して夜逃げをしてしまったのか 等々です。
その会社が、既に破産手続きや更生手続きで、債務の整理を終えてしまっていた場合は、会社が存続してても整理時に申し出ていなかった債務は無くなるので、請求出来ません。
倒産している場合は、基本的には請求しても戻ってこないです。
しかし例外もあります。現在会社が存在しなくても、ほかの消費者金融に合併された場合には、合併した会社に請求することが可能です。
倒産した貸金業者への過払い金請求は以下の通りです。
【戻ってこない】
・倒産している
・経営状況が極端に悪いと、戻ってきてもごく少額の可能性もあり
【戻ってくる】
・ほかの消費者金融等に吸収合併された
倒産について詳しく知りたい場合は、インターネットで調べるよりも、過払い金請求を専門とする司法書士事務所や弁護士事務所の無料相談がおすすめです。
ケース3:過払い金が発生していない
2010年以降の借り入れ
Q.過払い金2010年以降に借りた場合過払い金は絶対戻ってこないのでしょうか? 司法書士に相談するだけ無駄ですか?
A.とは限りませんね。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10286670745
改姓法施行日は6月18日ですから、それ以前の日付なら可能性はあるかもしれませんが。
2010年6月までの借入であれば、発生している可能性がないわけではありません。しかし、多くの貸金業者は改正に先立ち2006年~2008年にかけて、利率の変更を行っています。
この質問者の方は、2012年に借り入れを行っているそうなので、確実に対象外です。
Q.クレジットカードの過払い金は高額借入でも最近の借入では1円も戻ってこないですか?
A. 過払い金は、グレーゾーン金利(利息制限法の利率以上で出資法の利率以下)を適用していた十数年前の借入でのみ発生します。
それ以降借入たものでは、1円も発生しません。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10276717500
【戻ってこない】
・2008年以降は戻ってこない可能性が高い
・2011年以降の借り入れは戻ってこない
【戻ってくる】
・2010年以前の借り入れで、利息が20(借入額によっては15〜20)〜29.5%
・2010年以前から借り入れ・完済を繰り返している
銀行のカードローン
Q.過払い金請求の件ですが 地方銀行のカードローンを約30年位使いましたが戻ってきさくる可能性はありますか?
A.地方銀行が自前のキャッシングカードを発行している場合はまず過払金が発生している可能性はありません。
ただし地方銀行の名前を冠しただけの、クレジットカード会社系のクレジットカードに付随したキャッシング機能であった場合は、他の貸金業者のローン同様、過払金が発生している可能性は高いと思います。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10210698505
【戻ってこない】
・銀行からの借り入れ
・住宅ローンや自動車ローン
・クレジットカードのショッピング
・利息20%以下での借り入れ
・闇金からの借り入れ
【戻ってくる】
・貸金業者・クレジットカード会社からの借り入れ
・利息20~29%での借り入れ
ケース4:過払い金の請求をしても返還されない
発生している過払い金より弁護士費用の方が高くなる場合は、事務所から依頼を断られてしまいます。
過払い金請求をしても、依頼者の持ち出しになってしまうからです。
過払いで 弁護士に相談
相手先が 倒産していたのと
過払い金が、4万だったので
過払い金は 戻ってこないと 言われました
金額が小額なので、 あきらめました
弁護士に支払った金額、 5万2000円 妥当でしょうか
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1159693241
【戻ってこない】
・請求にかかる費用が過払い金を上回る
また、このケースの問題点は、過払い金が戻ってこないにもかかわらず、費用だけが発生していることです。
30分相談しただけでその金額ならば妥当とは言えません。しかし、正式に依頼をして調査や計算などしてもらったのであれば、その金額でも妥当です。5万円は相談料+着手金だと推測できます。
このように、依頼した結果持ち出しになってしまうことを避けるには、相談や着手金が無料、過払い金が返ってきたときのみ費用が発生する「完全成功報酬制」の事務所に相談するのがおすすめです。過払い金が返還されなければ費用は発生しないため、損をする心配がないからです。
過払い金請求のタイミング
過払い金請求のタイミングは、早いに越したことはありません。過払い金請求の時効は、「最後の返済から10年」、または「過払い金請求の権利があると知った日から5年」のいずれか短い方です。
ただし、時効に余裕があり、現在の借り入れの完済が近い場合には、完済後の過払い金請求がおすすめです。逆に今ある借金を相殺できる場合には、早めに請求を行う方が得です。
ベストなタイミングは、人により異なりますので、タイミングについても弁護士・司法書士事務所に相談してみましょう。
過払い金が戻ってこないケースの確認方法
過払い金が戻ってこないケースを自分で確認する方法をお伝えします。
とはいえ、自己判断は危険なので、最終的には司法書士や弁護士に相談するのが必須です。
方法①:貸金契約書や取引履歴を確認する
貸金契約書や取引履歴を確認することで、貸金契約の締結日や利息を確認することができます。また、過払い金が発生しているかどうかを判断する際にも役立ちます。
契約書や取引履歴は、貸金業者に問い合わせて取り寄せることができます。取り寄せには通常1週間~数か月かかります。
方法②:貸金業者に過払い金の有無を問い合わせる
貸金業者に過払い金の有無を問い合わせることで、過払い金が発生しているかどうかを直接確認することができます。
電話やメール、問い合わせフォームなどからの問い合わせが可能です。
ただしデメリットがあります。自分で貸金業者に問い合わせた場合、貸金業者は非常に低い金額で和解しようと持ち掛けてくる可能性があります。
話も上手ですので、合意してしまいそうになりますが、司法書士事務所や弁護士事務所を通じて請求した方が、遥かに高い金額を取り戻すことができます。
方法③:司法書士や弁護士に相談する
司法書士や弁護士に相談することで、過払い金が発生しているかどうかを専門的な視点から確認することができます。
失敗しないためにも、まずは専門家に相談するのがおすすめです。
過払い金請求を相談するなら、損しない「完全成功報酬制」に加え、実績が多い事務所、過払い金を専門として扱っていて経験が豊富な事務所がおすすめです。
おすすめランキングは以下の通りです。
事務所名 | 実績 | 費用 | 専門性 | 対応地域 |
---|---|---|---|---|
はたの法務事務所 | ★★★ 開業27年間 20万件以上 | ★★★ 相談無料・ 過払金請求 着手金無料 | ★★ | 全国対応 出張無料 |
弁護士法人・響(ひびき) | ★★★ 全国規模 実績多数 メディア出演多数 | ★★★ 相談無料・ 過払金請求 着手金無料 | ★★★ | 全国対応 |
中央事務所 | ★★★ 業界最大手 | ★★★ 相談・ 着手金無料 | ★★ | 全国対応 |
東京ロータス法律事務所 | ★★★ 受任件数 7,000件以上 | ★★★ 相談・ 着手金無料 | ★★★ | 全国対応 |
ひばり法律事務所 | ★★★ ベテラン弁護士 が在籍 | ★★★ 相談・ 着手金無料 | ★★★ | 全国対応 |
アース法律事務所 | ★★★ 受任件数 3,500件以上 | ★★★ 初回相談・ 着手金無料 | ★★★ | 全国対応 |
まとめ
過払い金請求は、貸金業者が利息制限法を超過した金利で貸付けを行っていた場合、その差額を返還請求する制度です。しかし、知恵袋には、過払い金請求をしても戻ってこなかったという相談が多数投稿されています。
過払い金が戻ってこないケースは、以下の4つです。
- 消滅時効が成立している
- 貸金業者が倒産している
- 過払い金が発生していない
- 過払い金の請求をしても返還されない
過払い金請求を検討している場合は、これらのケースに該当しないかどうかを確認しましょう。また、過払い金請求は、時効や貸金業者の倒産などのリスクがあることを理解した上で行う必要があります。
過払い金請求を検討している場合は、まずは司法書士や弁護士に相談することをおすすめします。